卯辰山山麓寺院群(金沢城の城下町・寺町)・町並み

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写  真 備  考
卯辰山山麓寺院群(金沢城の城下町・寺町)
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【卯辰山山麓寺院群】−卯辰山山麓寺院群は金沢城から見ると北東(艮)に位置しています。北東(艮)は陰陽道では、鬼が出入りする方角、所謂「鬼門」であるとして忌み嫌われ、古代から有力な都市では有力な神社や寺院を配置して鬼が入る事を遮断するように計画されてきました。金沢城では卯辰山山麓に宇多須神社をはじめ、前田利家の菩提寺である宝泉寺など多くの寺院を配置して北東から城下に入り込む鬼を押える鬼門鎮護の役割として重要視されました。特に宇多須神社は徳川家康と対立し、本来祀る事自体幕府の反逆とも思われる藩祖前田利家を密かに祀った神社で、加賀藩前田家は幕府との融和を図り徳川家に近づく一方で、前田利家を金沢城の守護神として祭り上げ、金沢五社(宇多須神社、小坂神社、神明宮、椿原天満宮、安江八幡宮)として家臣、領民あげての信仰の対象としました。

一方、金沢城の軍事的な防衛ラインの一面もあり、金沢城を中心に浅野川口(卯辰山山麓寺院群)と犀川口(寺町寺院群)、小立野台(小立野寺院群)と3箇所に寺町が設けられ、それぞれ城下町の出入を守備する役割を持ち、卯辰山山麓は北国街道(北陸街道)が北東方向から城下に入る出入口にあたり重要視されたと思われます。

町並みの大きな特徴は卯辰山の山麓にある為に傾斜地で、坂や階段が随所で見られ、道も狭く地形にそって町割された為に複雑に迷路のような雰囲気があり、隣接する茶屋街である「東山ひがし」の整然した町並みとは明らかに異なり、さらに、敷地割りが広く周囲を石垣や土塀、板塀、門で囲っていた為、それらが景観の重要な要素となり寺町独特の雰囲気が感じられます。

卯辰山山麓寺院群の建物の特徴の1つは軒が低い切妻、平入の本堂が数多く存在する事で、諸説ありますが、火災が多く度々焼失した為、本格的な再建が行われず簡易的な建物で済ませたとも、雪国だった為、境内背後にあった墓地に冬場でも行きやすいようにしたとも云われています。

卯辰山山麓寺院群は現在も当時の町割や敷地割り、町並み、心蓮社(絹本著色阿弥陀三尊来迎図:国指定重要文化財・庭園:金沢市指定名勝)や全性寺(山門:金沢市指定文化財)、真成寺(真成寺奉納産育信仰資料:国指定重要有形民俗文化財)、円光寺(前田利長の守り本尊を安置)、月心寺(茶道裏千家の祖・仙叟宗室の墓)、西養寺、宝泉寺(前田利家の守り本尊摩利支天を安置)、観音院(加賀の長谷観音、前田利常の正室珠姫が帰依)、など50余の寺院が残され加賀藩の宗教政策を現在に伝える大変貴重な地区として平成24年(2012)に金沢市鶯町、子来町、東山1丁目、東山2丁目及び山の上町の各一部、東西約690m、南北約840m、面積約22.1ヘクタールが国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

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卯辰山山麓寺院群(金沢城の城下町・寺町)
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